離乳食について

離乳食とは

「離乳」とは、成長に伴い母乳や育児用ミルクだけでは不足してくるエネルギーや栄養素を補うために、徐々に幼児食に移行する過程をいい、その時期の食事を「離乳食」といいます。

消化のよい食べ物に少しずつ慣らし、しだいに食品の量・種類を増やし、献立や調理形態も変化させた「離乳食」を食べる経験をつうじて、赤ちゃんは食べ方を覚え、食べ物をかみつぶして飲み込めるようになっていきます。

この時期は食事・生活リズムをつくることが大切です。食事を規則的にとり生活リズムを整えましょう。また、家族等と一緒に食事をすることで、食べる意欲を育み、食べる楽しさの体験も増やしていきましょう。

離乳食を始める時の合図は?
  • 首のすわりがしっかりして寝返りができる。
  • 5秒以上座れる。
  • 誰かが食べる姿をじっとみている。
  • 自分も食べたそうに口を動かしている。
  • スプーンなど口に入れても舌で押し出すことが少ない。
離乳食のお約束
  • 赤ちゃんが嫌がるのを無理して進めず、楽しく食事ができる環境を作りましょう。
  • 消化機能がまだ発達していないので、脂肪を控えめ、薄味を心がけましょう。
  • 調理前はしっかり手洗いし、調理道具などはきれいなものを使いましょう。
  • はちみつは満1歳まで使用しないこと。
  • 牛乳は調理に使うのは可能ですが、飲むのは満1歳を過ぎてからにしましょう。
離乳食の方針
離乳食の方針
  • 個々の発達段階に合わせて、初期・中期・後期・完了期の4段階に分けて献立を作成し、食べ具合等、様子を見ながら進めていきます。
  • 進行表をもとにご家庭と進めていきますので初期は1回食なのでご家庭で進めていただきます。当園での離乳食は中期より始まります。
  • アレルギーを誘発しやすい卵・乳製品・肉類・魚類についてはまずご家庭で試していただき、異常がないことを確認してから、保育園で与え始めます。
  • 赤ちゃんは微生物や細菌に対する抵抗力が弱いため、どんなものでも充分に加熱してから与えています。
  • 赤ちゃんは消化機能、咀嚼機能が未発達なため、アクの少ない野菜、白身魚、豆腐、油脂分の少ない食品を中心に使用し、調理法は「煮る・茹でる」を基本としています。
  • 天然の出汁などで調味し、ごく薄味を心がけ、食品の持つ本来の味を大切にしています。
初期(ゴックン期:5〜6ヶ月頃)
まずは空腹時に1回。1つの食材を1さじずつから始めましょう。アレルギーの心配のないお粥から始めると良いです。無理に進めず、赤ちゃんの様子をみて、1さじ、次の日は2さじと増やしてみましょう。初めて与える食材は、体調の変化に対応できる午前中に与えましょう。
≪固さの目安≫ なめらかにすりつぶした状態(ポタージュ状)
≪調理方法≫ 加熱が基本
≪味付け≫ 調味料は使わず、昆布だしなどの素材を生かした味付け
≪主な食材≫ お米、パン、豆腐、いも類、白身魚、すりつぶせる野菜&果物
中期(モグモグ期:7〜8ヶ月頃)
決まった時間に1日2回行います初めて与える食材は、体調に変化できる午前中に与えましょう。
≪固さの目安≫ 舌でつぶせる固さ(豆腐くらい)、親指と薬指でつびしてみる
≪調理方法≫ 最初はつぶした状態のものを与え、慣れてきたら少しずつ形あるものにする
≪味付け≫ まずは多くの種類の食品の味を体験させることが大事
風味付け程度に塩・醤油・砂糖を
≪主な食材≫ 麺(うどん・素麺)、鶏肉、チーズ、卵黄→全卵1/3、赤身(まぐろ)、無糖ヨーグルト
後期(カミカミ期:9〜11ヶ月頃)
1日3回の食事になる時期です。9カ月以降は鉄が不足しやすくなります。栄養の大半は離乳食で補うようになるため、主食・主菜・副菜とバランスの良い献立にし、たんぱく源やお野菜が摂れるよう心掛けましょう。
≪固さの目安≫ 歯茎でつぶせる完熟バナナ位の固さ
≪調理方法≫ 固めの食材と柔らかめの食材を組み合わせる
手づかみ食べの練習もスタートする(スティック野菜・パンなど)
≪味付け≫ 素材の味を大事にし、調味は大人の1/5程度を心がけましょう
≪主な食材≫ 牛肉、豚肉、牛乳(調理)、果物、海藻(わかめ・ひじき)、きのこ類、野菜類(繊維・あくの少ないもの)
完了期(パクパク期:12〜18ヶ月頃)
1日3回の食事になり、足りない栄養は1回~2回の間食で補います。 自分の手で食べたがるようになり、スプーンの使い方を覚え始めます。初めて与える食材は、体調の変化に対応できる午前中に与えましょう。
≪固さの目安≫ 歯茎で噛める肉団子位の固さ
≪調理方法≫ 揚げ物などもすこしずつ食べられるようになる
≪味付け≫ 調味は大人の1/3~1/2程度とし薄味を心がけましょう
≪主な食材≫ えび、いか、青魚、牛乳(飲料)

※あくまでも目安ですので、お子様の姿や様子を見ながら進めて行きましょう。


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